空論の法則

電荷間に作用する言葉の相互作用

奥手で引きこもりだったぼくがディズニーシーでのカーディストリー動画を撮れたたった一つの冴えたやり方。

タイトルは釣り。

 

色々な人が既に同じことを考えていますが、

私もカーディストリーをもう少し色々な人に広まって欲しいな、

すそ野を広げたいなと思っている一人です。

 

 それで、どうしたらカーディストリをやらないし、

そもそもそういうジャンルがあることも知らないし、

興味もなかった人の心に突き刺さるアプローチができるかなと色々と考えて、

一つの仮説が思いつきました。

 

やっぱり、まず、小汚い部屋が背景の動画じゃ駄目なのでは?

 

いや、僕は部屋がきれいに片付いているから大丈夫、とかそういう話ではなくて……。

 

例えば、プロマジシャンのインスタグラムに目を向けてみます。

Alex Pandreaさん。

 

www.instagram.com

やっている技は何の変哲もないWater Bendですが、

美しい街並みを背景にしてなんだか開放感があるし、

お知らせの「カードを落とす」ともマッチしていてお洒落です。

 

いや、確かに、外でカーディストリーやったらいい映像撮れるかもしれないけど、

ロケにかなり時間もかかるし、外は人の目もあって恥ずかしい。撮影班だって必要じゃん。なかなか独りでカード練習している人には無理な話で、所詮、本気で時間とお金を投入できるプロやガチ勢ならではの宣伝方法なんじゃない?

 

たしかに、仰る通りです。

我々は四六時中カードをいじっているだけの単なる素寒貧です。日がな一日、カードをいじってさえいれば幸せという人たちの集まりです。もちろん、できることなら、ゲームもしたいし、漫画も読みたいし、アニメも観たい。恋人とデートだってしたい(でも誰かに強制される勉強はしたくない)。時間も有限で無駄にはできません。

 

そこで、ちょっと別のアプローチを考えてみました。

 

 

それが、クロマキー合成!!!

 

 

クロマキー合成自体は、それほど新しい技術、というものではありません。既にご存知の方もいるかもしれません。でも、カーディストリー動画ではあまり使われていないので、ひょっとしたら需要があるのではないかと思って紹介します。

 

 クロマキー合成は古典的な映像の合成技術です。青や緑などの単色の背景で撮影を行い、背景色を透明にすることで、別の映像と合成します。身近な例ですと、天気予報で気象予報士が日本列島を背景に話している映像などで使われています。

 

www.youtube.com

前回の記事でタワーオブテラーの真下でパンドラカットに興じている動画を公開しましたが、実はクロマキー合成を行っています。

 

sybilcut.hatenablog.com

すごく簡単にできるので、簡単に流れを紹介します。


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まず、背景ですが、今回は映像ではなく写真にしました。少し前にディズニーシーに遊びに行っていたので、そこからチョイスしました。13階だけ無駄に広い、挑発的なホテルハイタワーです。

 

Hemmotop グリーンバック クロマキー

 

次に演技側です。背景はグリーンのポリエステルの布を使いました。グリーンなのは人の肌の色の補色のため、肌と区別しやすいため……らしいです。

今回はクリップ3個とセットのものを購入しました。布は後ろから光が透過しにくい専用の厚手ものです。

 

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フレームと布がセットのものもあったのですが、

今回はカーテンレールに取り付けることでフレーム購入費を節約しました。

 


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この背景のまま、演技映像を撮ります。アイロン掛ければよかったなー。

 撮影用のカメラ(私はスマホで撮影)やスタンドは、

カーディストの皆さんは当然持っていると思うので紹介は割愛します。

 

撮影が終わったら、動画の編集作業ですね、クロマキー合成があるソフトやアプリはいくらでもあるので、探してなんでもお好みのものをご使用ください。今回、私は下記の2つを使いました。

 

KineMaster

https://www.kinemaster.com/?lang=jp#

 

 

play.google.com

 

 


f:id:sybilcut:20200413213350j:image

 

これで、完成。とってもお手軽です。

 

 

ではここで、簡単にクロマキー合成を使った動画のメリットとデメリットを整理しておきます。

 

【メリット】

・現地で背景だけ撮影しておけば、部屋でいくらでも演技の撮り直しができる

・天候や風などの気象条件に左右されずにのびのび演技ができる

・外でカードをいじっている不審者(集団)として通報されずにすむ

・撮影場所だけ確保しておけば特に部屋を綺麗にしなくてもよい(クズの発想)

 

【デメリット】

・合成の調整が上手くいかないと身体が透けてしまう(最初のお天気おねえさん等)

・背景と同じ色の服が着れない等、服装やトランプの色に制約がある

・背景と演技を同じ条件(例えば三脚固定、アングルなど)で撮影しないと、少し違和感が出る(この記事最後の映像等)

 

パンドラ・オブ・テラーの映像も右腕がやや緑がかって、半透明になってしまっているなど不自然な点があるので、まだ、色々試して撮影ノウハウを蓄積する必要がありそうです。

 

ちなみに、iPhoneのAR機能を使って、簡単に人物と背景を識別するアプリなんかもでていて、そっち使っても簡単に合成できそうですので、AR機能付きiPhoneをお持ちの方はお試しあれ。

 

rocketnews24.com

 

最後に、今回は写真をバックにしてしまったので、動画をバックにパンドラした映像も作ってみました。急務の外出をした際の桜の映像との合成です。

 

youtu.be

 

これを応用すると色々と面白い演技映像がとれそうです。実際には入ることが

できない場所や演技できない状況、ゲーム内の世界などでの演技が可能になります。

夢が広がってわくわくしてきました。今後はこれを使って色々動画を公開できればと思っています。

 

それでは、また。

 

 

 

まあ、背景いくら凝ってもカードの技術もないとだめだけどね、シビル君。

 

 

 

 

〈参考サイト〉

beginner-movie.com

filmora.wondershare.jp