空論の法則

電荷間に作用する言葉の相互作用

カードフラリッシュとカーディストリーってなにが違うの?

トランプがいくつものパケットに分割されて、両手の間を行き来する技の数々。見ている私たちは、手からこぼれ落ちてしまうんじゃないかとハラハラしながら、それでもカーディストたちの美しい手捌きに見惚れてしまう。気付けば、もう日が落ちそうだ。

 

はいはいはーい!!! あのさー、その技って、

 

フラリッシュなの?

 

それとも、カーディストリーなの?

 

今夜の世界不思議発見では、人類最大の謎ともいわれる、トランプの謎に迫る。

 

 

迫りません。知っててもスーパーひとしくんはあげません。ぼーっと生きましょう。

 

まぁ、大袈裟に書きましたが、素朴な疑問として、気になっちゃいますよね。わかるわかる。この木なんの木ってね。モンキーポッドです。

 

マジックの本とかDVDとかを見ると、フラリッシュってなってるし、ネットだとカーディストリーの名前で動画上げてる人も多い。いったいどっちなんだ。同じ意味なのか。

 

さっそく答えを見てみましょう。

 

youtu.be

 

「昔のフラリッシュまじハンパねえwww」というタイトルのこの動画の中で、トランプ販売業者のいずみさんはこう語る(3:25頃から)。

 

まず第一に、どうでもいい

 

 

すみません。ここじゃなかった。トランプ販売業者のいずみさんはこう語る。

 

マジックの合間にやるのがフラリッシュ。(中略)続けて、一つのパッケージとしてやるのがカーディストリー

 

 

だそう。なるほど、技は同じでもマジック中にやるか、どうかの違いなんですね。つまり、近年になってcardistryをよく聞くようになったのは、単体で技を見せる人が増えてきて、それを意味する用語が必要になったというところじゃないかしら。

 

ちなみに、動画の中でも触れられているが、XCMという言い方も昔はあった。カーディストリーの中でも高難易度のバランス技とかに使われていた印象です。

 

よかったね。すっきりしたね。

 

でも、私は性格がカーディスト(?)なので、そうはさせません。では、応用問題。次の動画の技は、フラリッシュ? それとも、カーディストリー?

 

 

youtu.be

 

いや、動画タイトルにカーディストリーって書いてあるやん。本人がセクハラと思ったらセクハラなんですぅー。

 

ふふふ、それで本当にいいんです? 不思議な貫通現象起こってるで。マジックの合間というか、ド直球でマジック進行中では。落ち着いて考えてみましょう。

 

ではこれは、次の講義までの課題とします。A4レポート用紙1枚以内にまとめて、提出してください。あ、あと、この技(Gotcha)も練習しておくように!

 

最後に、ちょっとだけ面白いデータを示して、この記事を終わりにします。

グーグルトレンドで「Card flourish」と「Cardistry」を比較してみました。

 

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青がCard flourish、赤がCardistryです。2004年から2020年までの検索使用頻度をグラフにしています。

 

これをみると、Card flourishの方は年々じわじわと使用数が減ってきているのがわかります。

 

対するcardistryは、2014年頃に急に検索数が伸びています。おそらく、誰かが言い出して、この頃に流行ったのでしょう。それが誰なのか。……までは今回は深追いしないでおきましょう。研究者気質の方は、お時間あれば調べてみてください。

では、また。

 

 

 

そして、さいごに、どうでもいい。