カードフラリッシュとカーディストリーってなにが違うの?
トランプがいくつものパケットに分割されて、両手の間を行き来する技の数々。見ている私たちは、手からこぼれ落ちてしまうんじゃないかとハラハラしながら、それでもカーディストたちの美しい手捌きに見惚れてしまう。気付けば、もう日が落ちそうだ。
はいはいはーい!!! あのさー、その技って、
フラリッシュなの?
それとも、カーディストリーなの?
今夜の世界不思議発見では、人類最大の謎ともいわれる、トランプの謎に迫る。
迫りません。知っててもスーパーひとしくんはあげません。ぼーっと生きましょう。
まぁ、大袈裟に書きましたが、素朴な疑問として、気になっちゃいますよね。わかるわかる。この木なんの木ってね。モンキーポッドです。
マジックの本とかDVDとかを見ると、フラリッシュってなってるし、ネットだとカーディストリーの名前で動画上げてる人も多い。いったいどっちなんだ。同じ意味なのか。
さっそく答えを見てみましょう。
「昔のフラリッシュまじハンパねえwww」というタイトルのこの動画の中で、トランプ販売業者のいずみさんはこう語る(3:25頃から)。
まず第一に、どうでもいい
すみません。ここじゃなかった。トランプ販売業者のいずみさんはこう語る。
マジックの合間にやるのがフラリッシュ。(中略)続けて、一つのパッケージとしてやるのがカーディストリー
だそう。なるほど、技は同じでもマジック中にやるか、どうかの違いなんですね。つまり、近年になってcardistryをよく聞くようになったのは、単体で技を見せる人が増えてきて、それを意味する用語が必要になったというところじゃないかしら。
ちなみに、動画の中でも触れられているが、XCMという言い方も昔はあった。カーディストリーの中でも高難易度のバランス技とかに使われていた印象です。
よかったね。すっきりしたね。
でも、私は性格がカーディスト(?)なので、そうはさせません。では、応用問題。次の動画の技は、フラリッシュ? それとも、カーディストリー?
いや、動画タイトルにカーディストリーって書いてあるやん。本人がセクハラと思ったらセクハラなんですぅー。
ふふふ、それで本当にいいんです? 不思議な貫通現象起こってるで。マジックの合間というか、ド直球でマジック進行中では。落ち着いて考えてみましょう。
ではこれは、次の講義までの課題とします。A4レポート用紙1枚以内にまとめて、提出してください。あ、あと、この技(Gotcha)も練習しておくように!
最後に、ちょっとだけ面白いデータを示して、この記事を終わりにします。
グーグルトレンドで「Card flourish」と「Cardistry」を比較してみました。
青がCard flourish、赤がCardistryです。2004年から2020年までの検索使用頻度をグラフにしています。
これをみると、Card flourishの方は年々じわじわと使用数が減ってきているのがわかります。
対するcardistryは、2014年頃に急に検索数が伸びています。おそらく、誰かが言い出して、この頃に流行ったのでしょう。それが誰なのか。……までは今回は深追いしないでおきましょう。研究者気質の方は、お時間あれば調べてみてください。
では、また。
そして、さいごに、どうでもいい。