【リクエスト記事】カーディストのハンドケアは何をすればいいの?
みなさん、こんにちは、シビルカットです。調子はいかが?
元気のない方は、DimitriがHold miy brain のpdf版を無料公開したらしいので元気を出してください。リンク切れる前にダウンロードしちゃいましょう!
本題に入ります。
カーディストリーを練習していると、やはり手を使う遊び(芸術)なのでハンドケアがどうしても気になってしまいます。
実際、カーディストリーの実演映像で、顔は映さないことはあっても、手はほぼ必ず映ります。日本のフラリッシュ文化の先駆けであるアルス(takeshi taniguchi )さんも美しい手には気を遣っており、ハンドクリームやネイルオイルを常に携帯しているとan・anのインタビューにも答えている。やっぱり、すごい人は、気を遣う射程からして広いし、自分もそういうところから頑張りたい。うんうん、すごくわかります。
でも、時間かけて、調べるのはだるいし、そんなことするくらいだったら技を練習するのに時間を割きたい。これも、すごくわかります。私も今までまとめようと思って横目にみつつ放置してました。なかまなかま。
だから、シビルさん、代わりに調べてくれませんか。これも、すごくわかり……え、なんて!?
ということで、お鉢が回ってきてしまったので、いい機会だと思い調べてみました。調べてみると知らなかったことが多く色々と勉強になりました。たぶんかしこくなった。調べた情報を共有することで、少しはハンドケアの情報集めに苦労しているカーディストの皆さんのお役に立てれば幸いです。
なお、手のエクササイズについてはこちらの記事から連載中ですのでご参照ください。
○対象
ハンドケアと一口に言っても、当然、目的を定めないと焦点がぼやけてしまいます。目が数字の3になる。そこで、ある程度論じる対象の範囲を絞りこむことにしました。
・カーディストが対象(ここでだいぶ絞られる)
・手荒れ等には悩んでおらず、あくまで綺麗な手を目指す
・あくまで肌の状態などコンディションの改善で、骨格等フォルムまではいじらない
という目的で書いていきます。基本編と応用編、の2部構成でいきます。
○基本編(これだけは守っとく)
カーディストでもカードマジックをかじったことがある方なら、だいたいご存知の内容です。近年はいきなりカーディストリーから入る方も結構おられるようなので、まずはベース知識を揃えるところから始めましょう。
『ロベルト・ジョビのカードカレッジ 1巻』にさらっとですが、手の状態について記載があります。ここをさらに凝縮して要約します。目標は手入れのされた手です。
・カードの練習の前後で、手洗いを必ず行う
・手洗いにはPH7の中性石鹸を用いて、油分を取り去りすぎない
・爪を短く切る(かむ癖あるなら直す)
・肌の状態に分けてクリームを使い分ける
しっとり肌→乾燥を保つハンドクリーム
普通・乾燥肌→さらっとして、手にすぐなじむクリーム、手洗いを減らして洗ったあと、クリームを塗ってから練習する
まあ、なんとなく頭にあったことを、言葉にされた感じではないでしょうか。当たり前に感じるからこそ重要です。砂上の楼閣とならないようにしましょう。
補足です。
中性石鹸
実はちょっとわからないです。石鹸はJIS規格でPHがアルカリ性の範囲内と定められています。海外だと規格内とかそういう話なのか……。とりあえず、ハンドソープにまで対象を拡張して中性に近い商品を紹介しておきます。
キュレル
ちなみに現在我が家はビオレuなんですが色々調べているともっといい方法がありそうなので鞍替えも視野に入れてます。
また、ハンドクリームは応用編で成分に踏み込んで説明しますが、とりあえず、基本編に見合うもの(多少妥協して手に入りやすいもの)の代表例を紹介しておきます。
乾燥を保つ
これも実は、よくわからないです。元々、ハンドクリームは保湿がメインの機能のため、既にしっとりしてる肌には必要ないはず。もしかして、手汗のことなのか? と考えてとりあえず、手汗対策のクリームを一つ紹介します。
テサラン
さらっとして、手にすぐなじむ
これは色々ありそうなので、とりあえずドラッグストアでも手に入りそうな以下を紹介。
メンソレータム うるおいさらっとジェル
とりあえず、基本編はこの辺ですかね。
あっ、あと、爪切りは深爪しないのが良いのですが、深爪とは爪の先端を指の先端よりも深く切ってしまうことです。私はやや深爪気味でした。
またカードカレッジは絶版になって久しいですが、スクリプト・マヌーヴァから新訳が刊行されるようです。興味のあるかたはそちらからご購入ください。待ち遠しいですね!
○応用編(さらに一歩踏み込んだハンドケア)
さて、ここからはもう少し詳しくハンドケアを見てみましょう。色々と調べたのですが、かずのすけさんという美容化学者の方の説明をベースにまとめてみました。かずのすけ・川上愛子共著『できるオンナは「手」を捨てない』のポイントを抽出しました。
本書にはここでは紹介できないもっと細かいアドバイスが色々と書いてあるので、より深く知りたい方はご一読をおススメします。自分で読むとまた印象が違うよ。
健康な人のハンドケアを考えた時、主に達成すべき手の状態は以下の通りです。
・保湿
・良い血行状態
・常在菌の維持(善玉菌+日和見菌)
・皮脂の維持
加えて紫外線の防御、もありますが、インドア派のカーディストの皆さんには無関係と考えて、すっ飛ばします。
つまり、ここから逆算して、各項目をどのように達成すれば良いかを考えればいいわけですね。さっそく、それぞれをみていきましょう。
・保湿
保湿については、おやすみ手袋とハンドクリームで対策します。手が乾燥していると、肌のトラブルに見舞われたり爪に縦すじが入ったりします。私もうっすら爪に縦すじがあったので保湿はきちんと見直そうと思いました。
おやすみ手袋は就寝中につけておく手袋です。シルク製のものが良く、クリームなどとは併用しない方がいいです。私は下記を注文してみました。届くのが楽しみ。
アルールシルク手袋
ハンドクリームは基本編でも触れましたが、もう少し詳しくみます。
今回のハンドケアの目的に合ったものは、化粧品タイプで、植物性油脂もしくは水性保湿成分のどちらかが多いものを選べばよさそう。油脂は別項目ですが、紹介の都合でここで説明してしまいます。それぞれの具体的な成分は下記です。
植物性油脂:マカデミアナッツ油、アルガニアスピノサ核油、オリーブ油、馬油、アーモンド油、ひまわり油
水性保湿成分:BG、グリセリン、ヒアルロン酸Na、アミノ酸、コラーゲン、カルボマー、ポリクオタニウム-51
これに加えて、セラミドという水分と一緒に肌を守るバリアを作っている成分があると良いようです。
条件のいくつかを満たすのは例えば、これ。
ETVOS 保湿クリーム 人型セラミド5種配合
もっと最適なものがあるかも知れないので、ご自身で成分をみて色々探してみてください。いいものを探すのは夢中になれれば結構楽しいですよ~。
ちなみに、ハンドクリームは大量に塗っても効果は上がりません。適量を手の表にも裏にも指の股にもあらゆるところにまんべんなく塗りましょう。手の体温で温めてから塗ると広がりがいいみたい。
もう一つ、ハンドクリームではないのですが、ハンドモデル(広告などの手だけ出演するモデル、手タレとも言う)の永瀬まりさんという方が紹介してたハンドマスクがすごかったです。
ウルオイート ハンドマスクN
これは私も試してみました。
これ、何がすごいのかというと、兎に角成分がすごいです。
裏の成分を見てみるとこんな感じです。
細かい文字の部分が全て入っています。全部乗せかよ。まあ、いくら成分を色々入れてても、植物性油脂と水性保湿成分が入ってないとまるで意味がないからさ……。と思いつつ、先ほど挙げた成分のどれが入っているか、挙げてみます。記載されている順に書くと……。
グリセリン、BG、ヒアルロン酸Na、水溶性コラーゲン、加水分解コラーゲン、サクシニルアテロコラーゲン、セラミドEOP、セラミドNP、セラミドAP、カルボマー
と、水性保湿成分とセラミドについてはほぼ、パーフェクトです。出木杉君か。前田知洋さんなら、すかさず「事前に打ち合わせありませんでしたよね?」と聞くレベル。
セラミドは色々種類がありますが、ここに書いてあるものは全部人の皮膚上に実際に存在するもので、種類もグッド。
植物性油脂については、ホホバ油、ダマスクバラ花油、ノバラ油、PEG-60水添ヒマシ油など、書籍で紹介されていたものとは若干違うものが使用されていました。同著者の『美肌図鑑』も参照すると、ホホバ油は美容オイルで有名で、刺激や乾燥から守る作用があるそう。反面保湿はイマイチみたい。ダマスクバラ花油とノバラ油はググった軽くググった感じだと保湿効果がありそう。
中々よさそうじゃないですか? 実際に使った状況はこんな感じ。
実際に使用する時はこのように使います。先ほどの全部乗せ成分がしみ込んだ美容液手袋をはめて、外側にビニール手袋をはめます。使用中も何かものを持てるようにするためです。最後に袖をシールで止めます。シールには褒め言葉が書いてあって、自己肯定感がめちゃくちゃ高まります。VIAテストよりいいかも。手袋をはめた状態で5分間過ごせば終わり。これで肌の性能がめちゃくちゃ上がります。
5分間くらいカーディストリーの練習をやめられんのかね、君は。
手袋を外した後は肌がすごくつるつるもちもちして全能感に浸れます。今なら練習しなくてもキングコブラできるんじゃない、みたいな(床にカードをぶちまけました)。関係ないけど、側頭葉に電流を流しても全能感というか悟りを開いたような感覚に浸れるようです。ラマチャンドラン先生が言ってた。
残った美容液はかかとやひじなどにも塗ってしまうと、無駄がなくていいかも。
コスパがやや悪いですが、手タレの方がおススメするだけあってすごく良いです。おすすめ。
・良い血行状態
血行状態はマッサージと温かいタオルで改善します。
マッサージについてはググればいくらでも出てくるので、一つだけ動画を貼っておきます。毎日こまめに行うことと、必ずハンドクリームを使うことが大事。
温かいタオルを使う方法は書籍中の画像を引用します。
水を含ませて絞った綿のタオルをサランラップに巻いて、500~600Wのレンジで30秒~一分チンします。あとは画像のように仰向けになって、心臓より高い位置で手を温めてあげます。
1回2~3分を週1,2回すればいいみたい。これも短時間でできるのでいいですね。
・常在菌の維持(善玉菌+日和見菌)
手にはもともと常在菌がいて、その中には手の皮脂膜を作ってくれる善玉菌や日和見菌がいるようです。これらを殺しすぎないということが重要。普通に手洗いするだけで充分です。つまり、除菌シートを使ったり、アルコール除菌をなるべく行わないようにしてください。まあ、ウイルスが流行している時は別ですがね。
・皮脂の維持
ロベルトジョビのアドバイスと同じく、手にはもともと皮脂があり、保湿に一役買っているのでいかにこれを落とし過ぎないか、という戦いになります。先ほど紹介したハンドクリームの植物性油脂(+セラミド)の他に炊事と手洗いを工夫します。
炊事については、特に食器洗い用の洗剤の油を落とす能力が非常に高いというのが問題です。なので、なるべく洗剤に触れないようにまとめて洗ったりするのがいいです。もしくは、使い捨てのビニール手袋を常備しましょう。
手洗いのポイントは2つ、洗い過ぎないことと、手の弱酸性状態に合わせること。洗い過ぎないことについては説明不要ですよね。洗いすぎると手に元々あるセラミドや皮脂まで流れてしまい逆効果です。あと、お湯を使う場合でも体温よりも水温を上げないのも重要。
手の弱酸性状態に合わせるというのは、基本編の中性石鹸と矛盾しているように思えるかもしれませんが、目的は一緒です。皮脂を流し過ぎない。応用編の方がレベルが高く実現しずらいので妥協案が基礎編ということでご理解ください。
で、この弱酸性に合わせる方法なんですが、弱酸性のハンドソープでも良いのですが、ボディーソープを利用すると良いです。例えば両性イオン界面活性剤を配合したベビーソープや、酸性石鹸、アミノ酸系界面活性剤です。
色々ご自身で調べてみて欲しいですが、例えば下記などがよさそうです。
ボディーソープがハンドソープの代わりになるのなら、
効果だけを期待するのはなんかつまらないなーと思います。
それを踏まえて、空論的な最強ハンドソープはこれでしょう。
女子高生の匂いになれるボディーソープ
以前ネットでもだいぶ話題になったので、ご存知の方も多いと思いますが、
DEOCOというボディーソープです。JKは最強なので、DEOCOを使えば「最強の手」を手中に収めたのとほぼ同義です。みんなJKの手を目指せ!
ということで、以上、お腹いっぱいになるくらいハンドケアをみていきました。
ハンドケアについてはある程度自分の頭の中も整理されましたが、まだ疑問点も残っていて、例えば、「ハンドクリームを塗った手でカードを触ってもカードの品質や寿命に影響はないの?」とかです。ジョビが言うなら大丈夫……なのかな?プレイフェアさん辺りに解説期待。シビ得自由研究。
もっと踏み込んで、手の構造とかまで調べようとすると医学書とかにまで手を広げなきゃいけなさそうなので、この辺で妥協しておきます。専門家ではないのでご容赦ください。
こんなに色々言われてもいきなり全部できないよーというかもしれませんが、
まあ、試せるところから始めていけばいいじゃないですか。
それでは、また。
でも、カーディストリーをやってる皆さんなら大丈夫です。
だって、あなたたち
8とか9とかに分割したパケット、全部保持できてるじゃん!!!
リクエスト:tateさん ありがとうございましたー。
<参考サイト>